AIWA AD-FF60

記念すべきAIWAデッキ修理一号はこのAD-FF60となりました。
前からずっとAIWAのカセットデッキがほしかったのですが、ようやく手に入れることができました。
よ〜じさんありがとうございます。m<_ _>m
症状は「ベルト溶解」というある意味ではらくな症状です。
なによりこのデッキ送られてきてびっくり。元箱に入っていました!!!
前の前のオーナーさんが押入れにしまいっぱなしだったとのことで、
中身は新品そのもの!ほこりって何?って感じです笑


見てくださいよこのリーフスイッチを。
金色していますよ。さびってなんですかといった感じです。
でもこんなにいい状態でも部品の経年変化には逆らえないのですねぇ…
最近のベルトはぶちぶち切れる傾向が強いような気がしますが、
昔のはこうやって溶けてしまうのですね。


早速今回のメインイベントのメカを拝みます。
いやぁ溶けてます^^;
なんかもうドロッドロになっている上、指につくと離れないです^^;
メカを試行錯誤の上がんばってはずしました。


メカ部です。かなりしっかりしたつくりです。
なぜ上下逆かというと、ベルトが机についてしまうからです^^;
XKシリーズとはさすがに違ってヘッドの線はコネクタでつけられています。
それにしてもケーブルが多いこと^^;
コネクタの数自体は少ないので結構簡単でした。


ちなみにはずすときにこすっただけでこんなにべっとり…
黒い帯は制震ゴムなどではなく、溶けて下に落ちたベルトです。


エタノールでごしごししつこくふき取るとかなりきれいに。(写真取り忘れ^^;)
ということでこの二品にFF60の未来を託します!!
XK009のベルト二本!
果たしてあうでしょうか…


完璧です。寸分違わずぴったりでした。
AIWAすんばらしいですよ!!


その後お決まりのピンチローラー削り。こんな感じだったので必須です。
側面にはヒビもはいっていたので本当は交換したかったのですが、
もう補修部品の在庫が無いそうです…残念。

とりあえずこれで組み立てなおしました
さぁいい音でなっておくれ〜と思って再生ボタンを押したとたんに
「ガッシャン、ガッシャン」とメカが異様な音を立て始めました!!
あわてて電源を切ってカセットハウジング(?)をはずして再度確認。
なんかヘッドがあがったり下がったりを永遠に繰り返しています。
どうやらヘッドがあがったことを感知できていないようです。
そうとなれば探すものはただひとつ。


キャプスタンたちをはずしてその下の板をはずすとご対面〜
どんな機器でも悪さをするリーフスイッチ発見!!
しかもヘッド駆動部ですので間違いありません。
紙やすりでごしごししてテスターで導通を確認。


ついでに表側のメカもばらして、ブレーキとアイドラーを掃除。
それにしても20年以上の前のデッキなのになんとすばらしいつくりなのでしょうか
組み立て、分解がとてもしやすいです。


そして感動しましたよ。
アイドラ付近のプラスチック部品を見てください。ぎざぎざになっています。
これでスリップしにくくなっているのですね。犬さんのビデオデッキより確実ですよ。

この後組み立てたところ、うまく再生できず投げ出してしまおうかと思いましたが、
取った写真と見比べると一箇所ブレーキの部分を組み立て間違っていることが発覚。
正確に組みなおしたところ無事に再生が始まりました!!


早速ラックに組み込んで録音開始!
なんかカウンタの進みが速いけど気にしない!!爆
肝心の音は…すばらしいですね。これがカセットなんですか。
う〜ん 思わずうなってしまいます。
これはもう二度と手放せないですね。

でも左右で録音ボリュームが微妙に違うので、どこかのコンデンサの容量抜けを疑っています。
もしくはボリューム自体のものなのかな?
とにかくメカのメンテナンスはこれにて終了!!
しばらくはこのまま使えるでしょう。




このページはstrvによって製作されたものであり、著作権はstrvに帰属します。
そのためこのページ内の写真や文章の無断引用、コピーなどを禁止します。
また、コンテンツの関係上、さまざまな会社の製品を取り扱いますが、
それらの会社とstrvは一切関係ありませんので、ご了承お願いいたします。
なお、このページにおいて著作権などの問題がある場合はメールをしてください。対処します。