SONY CSP-970 高音質化計画
第一弾


こいつが今回の計画を実行されるCDP-970です。
(すでに一部手が加わっています。)
H/Oにてリモコンつき3000円でした。ちょっと高め。
その分壊れている箇所はどこにもなく、多少ピックアップが汚れていただけでした。
そこで掃除して高音質化計画を実行に移しました。
この機種はジャンパにすべて信号名が書かれています。
そのおかげでデータシートが入手できなかったICでも大方予想がつきます。
初心者にとってはうってつけの機種です。笑


まずの改造箇所はここミュート回路です。
もともとは、抵抗とトランジスタによる変な
(ミュート時にトランジスタで強制的にGNDに落としているみたい)
ミュート方式を使用しており、抵抗を何本も経由していたので、
機械式リレー方式に変更しました。
上でも書きましたがジャンパには信号名が書かれています。
もちろんMUTEも書かれていてテスタであたってみると、MUTE時TTL-HI(5V弱)
になることがわかったので、トランジスタ2石で簡単にリレー駆動回路をつくってみました。
最初HIとLOを逆に作ってしまい、あせりましたがすぐに直せました^^;
右上の小さな基板が制御回路です。
今回使ったリレーは秋月で安かったのを昔確保しておいたものです。
そのほかに、出力カップリングコンデンサをもれ電流の少ない電解タンタルコンデンサに交換しました。
このおかげで音がだいぶ明るくなったきがします。

第二弾


第二弾はリクロック回路の追加です。
リクロックとは、基準クロックを発生する水晶発振子の出力を
きれいに波形整流することによって、DAIの制御を安定させるのが目的です。(たぶん^^;)
そこで74xx04を使って(xxにはHCとかFとかASとかが入る。高速なほどよいらしい)
発振回路をつくり、その後にバッファを通して波形整流しています。
この74xx04のために豪勢な電源をプレゼントしました笑
7805を使って5V電源を作り、SMG、MUSE、OSコン、チップセラコンで平滑化しています。
これは外部からのノイズを回避するためです。また、今後DAC用にプリスケーラを取り付けたり、
高精度発振子に交換したときのためも考えて高容量にしてあります。
今使っている発振子はもともとついていたものを利用しています。
発振周波数は狂わないので一番確実な方法です。(我が家のオシロでは帯域が狭くてみれない^^;)
肝心の音質ですが、なんと言うか、きめ細かいです。
こんな音があったのかって感じがよくあります。
あと、書き忘れていますたが、電源のコンデンサ強化も一緒にしました。
アナログ部に4700uFの電解コンデンサをプラスマイナスともにつけてあります。
これも効果に一役買っているようです。

今後
今後は各ブロック(サーボ、シスコン、アナログ、デジタル)ごとに電源を製作し、
電源の強化を図りたいと思います。
後は高速化事業部さんで評判のLPFをはずしてみたり、DACをいじってみたり、
やることはたくさんあるでしょう^^;

追記:04/08/01
なぜかTOCすら読まなくなってしまいました…
原因がかなりなぞなので続きはかなり後になってしまうかも…

追記:04/08/02
掲示板にてリクエストがあったので、ミュート用リレー駆動回路の回路図を乗せておきます。


結構いい加減に設計してあります^^;
電源電圧は5Vを基準に考えていますが、抵抗値を若干変えれば12Vや24Vなどにも対応できます。
電源電圧は使うリレーによって選びましょう。
あと、リレーもいろいろありますが、「電流を流している間だけON。とめるとOFF。」のタイプに対応しています。
回路図中にはリレーのマークはありませんがコイルのマークがそれに当たります。
僕が使ってるエディタにリレーが入ってなかった^^;

部品説明
R1:Q1へ流れ込む電流を制限するためのもの。
R2:Q1がONになるとこの抵抗の両端電圧が上がり、
  それによって2段目のトランジスターを操作しています。
R3:Q2がONになりっぱなしのときの電流制限用。
  リレーの内部抵抗が十分に大きい場合は必要なし。
Q1:ミュート信号を電圧増幅する。
Q2:Q1によって増幅された信号をリレーを駆動できるまで
  電力増幅するためのトランジスタ。
D1:リレーがONからOFFになるときに発生する逆起電力を吸収し、
  Q2を保護するためのもの。そんなに大きくなくてよい。

これをちょこっと改造するとタイマーが作れたりします。
それ工作のネタにしようかな笑

追記:04/08/7
いろいろいじっていたらいきなり復活いたしました。笑
ということで究極DAC用に同軸デジタルアウトを増設いたしました。

こんな感じ。200円もする金メッキ端子にしました。
というかケースから絶縁できる端子を探していたらなかなかいいのが無くて、
結局これになっただけです^^;
増設方法は簡単! ずばり「光出力の端子に並列接続」するだけです。
といってもこれはあくまで簡易的にずるくやっているものなので、
動作の保障はしませんし、出力している半導体が壊れても僕は責任を負いませんので。
しかも出力波形が崩れまくっているのでバッファは必須な気がする…
そもそも出力のICがいかんのだよと思いつつもフラットパッケージのLSIだったので
交換はあきらめました。素直にいいCDデッキを探しすかないかなぁ

近日中にリクロック部の回路図を公開予定。
というかネットにあったものをそのまままねているだけですが^^;

追記:04/08/09
ということでリクロック回路を追加します。

これがリクロック用の発振回路です。
ロジックICである74xx04を使って発振させています。
xxというのはICの性能によって変わるので(HCとかACとかFとかASLとか)、
特に決まりは無いですが、できるだけ動作が速いものの方が波形はきれいになります。
確かVHCとかが一番速かった気がしますが、不確かなのでネットで調べてみてください^^;
ちなみに僕は安く手に入るHCで組みましたが特に問題ないです。

それとこの回路図ではクリスタルとコンデンサーの値を書き込んでいません。
これはもともとCDデッキについていたものを流用するためです。
セラロックでも使っていない限りは絶対についているので丁寧に基板からはずして、
そのまま移植します。こうすれば発振周波数が変わるようなことはありません。

ちなみにR3の100Ωは出力バッファ用ですので適当な値でかまいません。
といっても大きすぎるのはだめですが。無くてもまぁ平気でしょう^^;

また出力はDAIなどのクロック入力につなぎます。
どの足がクロックインかわからない場合には、もともとクリスタルがついていた足のどっちかなので
2択で選びます。笑 間違えていれば動きません。あっていれば動きます。
壊れたりはしないはずなのでがんばりましょう^^;

あと、使っていない入力ピンはGNDに落としておくともっといいでしょう。
変に余っている部分の出力が暴れないようにするためです。



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