これまたいきなり開腹していますが、SONYのMDウォークマンです。
友達から「なんか動かなくなった」といって修理依頼が来たので直すことにしました。
イジェクト状態で中をのぞいてみると、めちゃくちゃ埃だらけだったので、(この時点では分解してない)
「どうせピックアップが汚れて読めないでいるんだろう」と思ってクリーニングディスクを試してみました。
が、変化なし。しょうがないのでエアーダスターでしこたま埃を飛ばして、綿棒にイソプロパノールをしみこませて拭き拭き。
「これだけやれば」と思いましたが、多少の改善のみでほんの少し動かしただけで読み込めなくなります。
仕方ないのでバラしてみるとピックアップ周辺に例の半固定抵抗らしきものを発見!!(上の写真をよくみてね)
ということでゆっくり微妙に動かして(オシロは持ってるけどつなぐのめんどくさかった^^;)いるうちに、
きれいに再生できる位置を見つけました。でそのまま修理完了。
こんな感じで動作確認してみました。
ほかにも電池の接点に微妙に青い液体が付着していたのでふき取っておきました。
TOCの読み込みもとても高速になりました。はっきり言ってここまで効果があるとは思いませんでした。
で、とりあえず試聴してみた結果なんですが…
はっきり言ってひどいです。これ。
まず雑音レベルやばいです。カセット越えてるんじゃないかってくらい「サー」ってノイズが入って耳障りです。
次に肝心の音質ですがこれまたひどいもんです。
MDの音の悪さ以前につくりがおかしいです。なんか電話聞いてるみたいな感じ。
イコライジングモード(プリセット)でバスを上げると「上げすぎだろう」ってぐらいあがって
高音はまったく響いてこないです。ここまでひどいとは思いませんでした。
ちなみに普段僕はSHARPのMD-MT770SというポータブルMDを使っているのですがこちらはすばらしいです。
友達の持っている機種の中でも飛びぬけて雑音レベルは低いですし、音がかなり忠実です。
CDと切り替えながら聞き比べても激しく聞き劣ることはまったくありません。
SPモードでSONY ESディスク使用 MT770で光入力録音という条件下です。
LP4にするととたんにひどくなります。
今回の修理でSONY製は絶対買わないことを心に誓いました--;
追記:よく「MDは高域が出てない。音が悪い」と批評が出ていますが、
どうやらそれは初期のMDでの話のようです。
MDの音楽圧縮方式であるATRACKなのですが、バージョンが1のころ、
つまりでたてのころは、ディスクや再生メカの精度が悪かったため、
読み込みミスが多発したそうで、誤り訂正用の信号をふやし、
15KHz以上のオーディオ信号をカットしたそうです。
こりゃ広域が無いわけだわな^^;
誤り訂正自体はすばらしい仕組みで、ほぼ100%もとに戻すことができます。
詳しいことはここでは書きませんが、とにかく正確なものではあります。
なので、初期のMDのみを聞いてMD嫌いになっている人はもう一度聞いてみてはいかがですか?
たしかに高級オーディオとして使うには向かないでしょうが、ポータブルなら十分です。
後はアナログ回路の補強として僕のアンプでも試してみてください笑
MDの意外な能力がわかるはずです。といってもSONYは変にイコライジングしてるんで論外です爆
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