ネジ止めだったり差し込みだったりバネで抑えるタイプだったりと、直接電線を固定して使うタイプの接続方法をひっくるめて端子台とよく言います。端子台に電線を固定するとき、被覆をただ剥いただけのバラ線でも利用できるのですが、末端を圧着処理してやることでより簡単に、ミスなく作業出来るようになります。

コンセント等の電気工事などでよく使われるねじ端子台の場合は丸端子を使う場合が多いですが、弱電では棒端子やフェルール端子というものがよく利用されています。フェルール端子のことも棒端子と言っている場合もあります。このフェルール端子が非常に便利なので皆さんぜひ使いましょう、というのがこの記事の趣旨です。

まずフェルール端子はこんな感じの見た目です。ここでは自分が主に使う絶縁スリーブ付きフェルール端子ばかりを並べています。絶縁スリーブ部が対応する電線ごとに色づけされており、区別しやすくなっています。大体の太さで長さが二種類揃えられており、接続相手に応じてちょうどいい長さのものを選べるようになっています。ただし色付けの規格が二種類あり、日本では混用されているので色だけで判断することは危険なので注意が必要です。この他に、絶縁スリーブの無いものも存在しており、太い電線のときにはよく利用されます。

これをケーブルに圧着して端子台に固定するときはこのようになります。バラバラだった芯線が一つにまとまるためバラけてしまうことがなく、簡単に挿入できます。

フェルール端子の圧着はいくつか種類がありますが、四方向や六方向から爪が閉じてくるタイプが非常に便利です。このタイプは基本的に一つの工具で全太さに対応しているのが良いところです。自分が使っているのはメーカもわからない中華工具ですが趣味で使うには困らない程度のものとなっています。仕事ではちゃんとしたメーカのものを使っていますが、圧着の仕上がりにはだいぶ差があります。ちゃんとした工具の仕上がりは linear_pcm0153さんのところのブログ が参考になります。

フェルール端子の圧着は非常に簡単です。端子メーカのデータシートに従った長さだけ電線の被覆を剥き、端子に差し込んで工具を握るだけです。データシートがわからなくても、端子の先端から絶縁スリーブの斜めになってるところが終わるところあたりを目安にすればだいたい問題ありません。

太さの異なるケーブルでも同様です。芯線がはみ出してしまった場合にははみ出た部分だけ切ってしまっても大丈夫です。

絶縁スリーブが幅広になった二本用のものも存在します。渡り線のような使い方のときに非常に便利です。

適当な工具でもある程度の結果が得られますし、一通り揃えても大した値段にはならないので、在庫しておくと便利でしょう。

とりあえずこの辺買っとけばフルセット手に入ります。

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