先日投稿したKATOのHOユニトラックのジョイナーにTOMIXのNゲージのシステム線路であるファイントラックのジョイナー(長いので以降FTジョイナー)を使う話ですが、実際に雪奈會という運転会のレイアウトで色々確認してきました。

まずは事前調査ということで、標準ストレートであるS246を20本繋いでユニジョイナーとFTジョイナーの比較をしました。2線ならんでいますが片方がユニジョイナーのまま、もう片方がFTジョイナーに交換済みです。先日の記事と同じように片側から定電流給電し、反対側でショートさせ、電圧降下をテスタで計測してみます。今回は計測電流を0.1Aとし、レール20本の往復分(ジョイナーは38個)での比較となります。


同じ構成で順に比較した結果です。左の画像がユニジョイナー側、右がFTジョイナー側となり、ユニジョイナーは1.48V、FTジョイナーは0.178Vの電圧降下という値になりました。単純比較でユニジョイナーは8倍おおきな電圧降下が発生していると言えます。ただ、この電圧降下の計測では反対端のショートさせているミノムシクリップで発生する電圧降下も含まれてしまうため、本当はよろしく無いのですが、ここまで大きな差の原因にはならないので無視することとします。
ユニジョイナー側は計測しながらレールを揺らしてみると電圧降下の値が大きく変動します。この動画は電圧降下を計測しながら自分が移動して各所のレールを揺らしている様子です。見ての通り、低いときには0.9Vくらいまで下がるのですが、大きいときには2Vを超えるときもありました。以前の記事の繰り返しになってしまいますが、この不安定さがユニトラックの一番良くないところです。動画を撮り忘れてしまいましたがFTジョイナー側ではこの用に値が暴れることはありませんでした。
S246直線20本は多いような印象もあるかもしれませんが、ユニトラックの標準カーブは16本で一周となるため、通常の周回を組むだけでも20本は簡単に到達する本数になります。

つづいて雪奈會のメインレイアウトで比較しました。外周はR1546、R1606を利用した6線で、その内側に立体交差による折り返しをする長距離周回線が2線の合計8線構成です。今回は交換初回ということもありお試しということで最外周の1線のジョイナーをすべてFTジョイナーに交換してみました。
こちらも画像を撮りそこねてしまったのですが、結果としては一本内側の線と比較して、おおよそ6倍程度の電圧降下の差が出ました。どちらの線にもポイントも含まれており、ポイントでの電圧降下が大きく、その結果、直線のみの比較より差が少なくなっています。ポイントの影響を排除するために、レール往復分ではなくポイントの内部を通さない側のみの片側のレールを一箇所で分離させて電圧降下を比較すると、おおよそ10倍程度の差となっていました。
実際にこれらの線で消費電力が大きく、かつ電圧降下に敏感なカンタムサウンドを搭載した蒸気機関車を一定スロットルで走らせてみると、FTジョイナ側は補助フィーダを外し給電箇所を一箇所にしても減速モーションが発生しませんでした。一方でユニジョイナーのままのほうは補助フィーダがあっても何箇所かで大きな電圧降下がありブレーキ音が鳴る減速モーションが発生してしまいました。
最外周はカーブが32+4本(ヤード分)、ストレートがおおよそ70本、ポイント2本を含み、おおよそ21m程度の周長となっており、ジョイナーは200個超です。それでもカンタムサウンドを搭載した機関車を低速で安定して走行させられるようになったのでジョイナー交換の効果が絶大であることが言えるでしょう。ただし、経年による変化についてはまだまだ未知の領域です。それでも前の記事にも書きましたがジョイナーのワイピング効果に期待が持てるため、経年変化も少ないことを期待しています。
ジョイナーがここまで改善すると次はポイントの内部の電圧降下が問題になります。これは内部の電極を曲げたりして接触圧力を上げる試みなどである程度改善はできるのですが、ここまで電圧降下が下がったレールでは物足りません。現在、根本的に改善できるように内部回路をまるっと交換する計画も立てています。これが実現できればDCCも含めHOユニトラックで実用的に走行させられるようになるでしょう。
しかし、そこまでしないとまともに走らないレールシステムってどうなんですかね… みなさん、製品に文句ある場合はちゃんとメーカにフィードバックしましょう。自分が何回か伝えたときは誰もジョイナーが悪いという認識を持っていませんでした。