先日から記事にしているファイントラック用ジョイナー(以降FTジョイナー)をHOユニトラックに使う話ですが、ファイントラックのジョイナーにあてがう3Dプリント部品の名称を「ジョイナーアダプター」に決定しました。試行錯誤を繰り返してようやく組み立てやすく、安定製造できるようになったため販売を始めます。まだ経年変化については十分な評価ができていないため「一緒に実験に参加しよう」「とにかく今通電性能で困ってるからなんとかしたい」という方、ぜひお試しください。

販売ページ

https://strv.booth.pm/items/7988373

効果

ユニトラックで周回レイアウトを構築したときに、フィーダーから遠い部分で電圧降下することを低減できます。会議室で作る50本程度の単純な周回レイアウトであればフィーダーは一箇所でもカンタムサウンド搭載の車両でも十分走行可能になります。

これまでに自分が確認した効果です。具体的に計測した例。

Twitter(X)でも報告した例では100倍以上の差が出ることもありました。これも100mAの定電流を上下レールに流した状態での電圧降下を計測したものです。これはユニジョイナー側の不安定さに起因するもので「よい場合もあるけど、悪いときはとことん悪い」という現象が起きます。

効果の計測には単純な抵抗値計測よりもある程度電流を流して電圧降下を計測するほうが現実に即した結果を得られると考えています。ただ、効果の有無を確認するという意味ではテスタによる抵抗計測でも十分です。

使い方

既存のユニジョイナーを取り外し、ジョイナーアダプターとFTジョイナーを組み合わせて差し込むだけです。詳しくは販売ページの説明を参照ください。

レイアウト全周のジョイナーを交換できないときはフィーダーに近い側から順に交換することをおすすめします。一つのユニジョイナーがピンポイントでとんでもなく劣化することがあるため、その劣化ジョイナーをまたいだ瞬間に大幅な電圧降下が発生してしまい、それ以降をFTジョイナーに交換したところで効果が薄いです。

同様にポイントも内部機構の影響で電圧降下が大きいため(それでも悪いジョイナーよりは全然マシ)フィーダーの位置には注意が必要です。ただ、ポイントの場合にはレイアウト次第で適切といえるフィーダー位置が変わって一概に「ここが良い」という位置が無いため試行錯誤してください。

よりよい結果を得るためには

基本的にはそのまま交換するだけでかなりの通電性能向上が得られます。しかし、ユニトラックは激しく酸化している例もあるためジョイナー交換のついでに接触部を磨いておくとより高い通電性能を得られます。ちなみに、純正ユニジョイナーでもこの磨きをするだけでかなりの通電性能改善がありますがFTジョイナーに比べるとまだはるかに不安定で、交換するメリットは残ります。

ビフォー。固定側ジョイナーのあたり部分が汚れている事がわかります。また全体的に曇っています。

アフター。くびれ部分が鏡面ちかく磨けています。

磨くときは、3Mのラジアルブリッスルディスク#1500~#3000 (オレンジ)をリュータに取り付けて数秒押し当ててる、もしくはwaveのヤスリスティック フィニッシュ ピンク#3000を使うと簡単です。

※音量注意

前半がラジアルブリッスルで磨いている様子です。こちらはあまり早すぎる回転数で使うとディスクが溶けるのか黒い汚れが付きやすいので、ある程度低速で使うのが良いようです。動画では最初にフレーム外に行ってしまっているので表側は結構長く磨いてますが、裏面をやっている時間程度で十分です。タミヤの電動ハンディリューターが速度的にちょうどよく、かつ電池駆動できるので運転会でも使いやすいです。

後半はヤスリスティックで磨いている様子です。動画では旧製品を利用しているため緑色ですが現行品ではピンクの#3000が相当品となります。ヤスリスティックは柔らかいスポンジでできているため、しっかり押し当てることでくびれ部分もきれいに磨けます。研磨シート側(現行品のピンク側)で磨いたあとに、白い面で磨いて仕上げます。レール頭頂部の磨きにも使えます。

どちらの方法で研磨した場合にも、作業後は必ずウエス等で拭っておきましょう。研磨カスが残っているとそれが原因で酸化しやすくなったりします。また、ピカールのような磨き剤を使うのは個人的にはおすすめしていません。仮につかう場合は磨き剤の残渣がないようにしっかり洗浄する必要があります。

なお、ステンレスブラシ系での研磨はおすすめしません。ステンレスは真鍮より硬いため錆落としという意味では強力なのですが、細かい傷が残ってしまい、経年での酸化が起きやすくなります。例として、マッハのキサゲ刷毛0.06mmで磨いた場合はこの様になります。確かに黒い点々としたサビがきれいに落ちているのですが筋状の傷が多数残っています。

ヤスリスティックで磨いた場合には同様にサビは落ちつつも、より鏡面に近い仕上がりとなります。ブリッスルの場合も最低でもオレンジの粒度を使わないと傷になるので注意です。

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