AZ-MD01 組み立て説明書

AZ-MD01は秋月で売っている部品だけで作れるモータドライバです。 この説明書ではその基板の組み立て方を説明します。

部品表

bom.pdf

秋月オーダ用番号リスト

P-02719	2
P-05103	5
P-08132	1
P-08150	4
P-11701	1
P-02724	4
P-02333	1
P-01306	1
I-06796	1
I-06413	1
C-00167	1
C-10102	2
I-08364	4
R-11011	2
R-08515	1
R-08522	1
R-08535	1
R-08544	1
R-08550	1
M-10172	1
I-06208	2
I-13344	2
M-13536	1
M-13537	1
P-00035	2
P-00264	2
P-05154	1
P-03687	1
P-01861	1
P-03584	1
P-06732	1
M-12919	0
P-06439	1

回路図

pdf版

組み立て過程

基本的に背の低い部品からじゅんじゅんに基板に固定し、はんだ付けしていきます。

抵抗の種類

オペアンプ周辺の1kΩ、3.3kΩ、10kΩについては、ゲインを決定する抵抗なので、できるだけ高精度のものを選んだほうが良いです。 そのため、秋月で100本100円で売っている5%品よりは、100本200円で売っている1%品のほうを選んでいます。 大した値段の差ではないので、他の部分も1%品をリストでは掲載していますが、特にこだわりはありません。 ただし、電力容量については1/10Wだと足りない部分が出てくるので注意が必要です。

オペアンプ

オペアンプだけは秋月のDIP品で満足できる性能のものが見つけられなかったので、1.27mmピッチのSOPパッケージのものを、DIP変換基板に乗せて搭載する方法になっています。

ただし、それもICソケットを介して搭載する設計になっているので、他のDIPタイプのオペアンプと載せ替えて、性能の違いによる挙動の違いを観測して勉強するのも良いと思います。

FETのはんだ付け

FETはタブの穴を使って基板にネジ止めできるように設計してあります。 M3のネジとナットで固定してください。 はんだ付けをしてからだと位置を移動することが困難なので、まずFETを基板にのせ、ネジ穴と足の穴のいち関係を確認してから足を90度折り曲げます。

エンコーダのジャンパ

エンコーダは電圧がものによって異なるのでジャンパで電源電圧を変えられるようにしています。 つけ忘れてると電源が供給されないので気をつけてください。

コイルの使いみち

470uHのコイルが2つ、部品表にあります(部品キットにも入っています)。 このAZ-MD01は、電流制御を楽しくすることが目的の一つですが、コアレスモータのようなインダクタンスが低いモータでは、今回の基板で作れるPWM周期では電流連続モードにはならないです。 そこで、インダクタンスが低いモータで安定して電流制御するために、モータに直列にコイルを入れてください。 こうすることで、電流変化が穏やかになり、遅いPWMでも電流連続モードで制御可能になります。

完成品外観

Nucleoのジャンパ切り替え

組み立てに気をつけるところ

ソフトウェア

現在、STM32の標準開発環境はSTCubeIDEを使うのが推奨されていますが、現状、AZ-MD01のソフトは基板を作ったときにメインだったCubeMX + TrueStudioで開発しています。 公開しているファームウェアのリポジトリは以下になります。

https://github.com/strv/AZ-MD01

このファームについては随時更新予定です。(引っ越しと転職があった関係でしばらく更新できてませんでしたが…) また、上記の通り、環境が古い状態ですので、早いうちにCubeIDEのマイグレーションできるようにしたいとおもいます。