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# 入れ替えパズル
たまたまGゲージ動画を探していて「Train shunting puzzle」というジャンルが海外にあることを知りました。 日本で検索してもあんまり情報がなかったので、せっかくなのでまとめることにしてみました。
これが自分が最初に出会った動画です。これを始めてみたとき、「無限に遊べるじゃん!!」ってなりました。
Train shunting puzzle は、日本語訳すれば鉄道入れ替えパズルといったところです。 英語版Wikipediaには[解説ページ](https://en.wikipedia.org/wiki/Train_shunting_puzzle)がありますが、日本語版には有りませんでした。 Train shunting puzzle自体は鉄道模型とは直接関係なく、将棋や囲碁のように手順を考えて楽しむゲームです。 レールを書いた紙とコマがあれば楽しむことができますし、もちろん、鉄道模型で楽しむこともできます。
基本のルールは単純で、機関車と貨車のスタート地点にあり、面上に貨車を置くべき場所が指定されているのでそのとおりに貨車を入れ替えていくだけです。 このときの手数やタイムを競うことで複数人で遊ぶこともできます。 車両が多くなったり、面が複雑になるほど取りうる手数が膨大に増えるため難しくなっています。
この入れ替えパズル、ポイントと列車さえあれば成立するため、多くの面が考えられます。 その中で、どうやらInglenook SidingsとTimesaverというのが有名な2巨塔のようです。 前述の動画はそのうちのTimesaverの面をGゲージで作って遊んでいるものです。
# レイアウト例
## Inglenook Sidings
リファレンス: http://www.wymann.info/ShuntingPuzzles/sw-inglenook.html
1本の本線にポイントを2つつないだ側線2本という構成の面です。 シンプルながらパターンが複雑になることから繰り返し楽しく遊べます。
車両は機関車1両に、貨車8両を用います。
側線はそれぞれ貨車3両、側線側の本線には貨車5両、反対側の本線には機関車1両+貨車3両が留置できるだけの長さを備えます。 この長さの制限の中で、機関車を操作して指定された位置まで貨車を操車することになります。
## Timesaver
リファレンス: http://www.wymann.info/ShuntingPuzzles/sw-timesaver.html
ポイント5つを使って機回しや側線風の構成を作ったレイアウトです。 Inglenook Sidingsよりも複雑な機関車移動が必要になるのが特徴です。
車両は機関車1両と貨車5両ですこし少なめです。
# ゲーム
リアル車両じゃなくてもいい場合はゲームとしても公開されているものがありました。 純粋なパズル要素を楽しむにはこっちのほうが集中できます。
## スマホアプリ
- Train shunting puzzle
## ブラウザ
- Railroad Shunting Puzzle
# 鉄道模型で遊ぶ
この入れ替えパズルを鉄道模型で遊ぶ場合、一番の難点は連結の解放です。 スケールの大きい模型の場合は、脱線させずに手で解結することもしやすいと思いますが、Nスケールとなるとかなり困難です。 そのため、必然と自動解放できるカプラを全車両に搭載する必要があります。 遅延解放できるカプラであればアンカプラの数をへらすことができますが、かなりちゃんと動くように調整しないとゲームに集中できなくなってしまいます。
## 遊んでいる例
KATOのレール+2軸貨車でInglenook Sidingsを組んで遊んでみました。
ワンプレイ録画してみた(最初の方切れてるけど)。ルールはこれね。https://t.co/c5TtLJRX7b pic.twitter.com/ns5qNgJotF
— strv (@strv) May 18, 2020
2軸貨車すべてにマグネマティックカプラを取り付けて自動解放できるようにしてあるのですが、KATOの純正アンカプラレールは磁石部分が長すぎて望んでない連結器もすぐ解放してしまうため、別途磁石を購入して普通の線路裏に仕込んでます。 Inglenook Sidingsの場合はアンカプラは最低一箇所あれば運用できるので導入も簡単です。
ただ、動画でもわかるかと思いますが、KATOの貨車が良く出来すぎてて車輪の摩擦がとても少なく、少しの起伏で走っていってしまいます。 模型で楽しむ要素の一つには、ちゃんとした場所に貨車を配置するというのもあると思うのですがそういう遊びができません… こればっかりは何かしらそれなりに頑丈に板を使って固定した遊びたいですね。
ちなみに最初はTOMIXのミニカーブシリーズで試していました。
ですが、2軸貨車にマグネマティックカプラをつけて遅延解放状態でこのRのカーブに侵入すると脱線してしまうことがわかりました。 遅延解放状態だと、通常よりも片側に首を振った状態で連結しているため、可動範囲の余裕がなくなって脱線してしまいます。 そんなこともありミニカーブレールの使用は諦めることに…Inglenook Sidingsをポイント配置に気を使えば遊べる!!が、これならミニレールじゃなくていいな…
— strv (@strv) May 15, 2020
けど楽しいいいい pic.twitter.com/zbvefjNnfY
InglenookどころかTimesaverできるほど買い揃えたのになぁ。
このサイズでTimeSaverできるの最高!と思ったけどいろいろ厳しいな… pic.twitter.com/xAjAZcAF8a
— strv (@strv) May 15, 2020
ちなみにTimesaverをやるにはポイント後の曲線上で連結する必要があり、それも無理な要因でした。Bトレのボギー台車ならワンちゃんあるかもですが、そんなにN化Bトレを持ってないので確認できず…