
Last Updated on 1か月 ago by strv
HOユニトラックを使ったお座敷レイアウトを組むときにどうしても物足りなさを感じてしまう一つの理由が高架を作れないという点にあると思っています。家の中で楽しむだけであればNと違って実際に登れる範囲の勾配でレイアウトを組むことは難しいですが、運転会となるとまた話は別です。HO・16番でも変化に富んだ走行を楽しめるようにHOユニトラック用に高架を作れるユニットを作ってみました。
HOスケールで立体交差する場合はNMRAの規格上、レール上面から80mmのクリアランスを設ける必要があります。ユニトラックが床からレール上面までがおよそ10mmあり、レールしたの橋梁部分に強度が必要になることから10mm確保することとして、高さ100mmを標準高さとしています。
ありがたいことに本システムを導入したいというリクエストを複数頂いております。ある程度まとまった数をつくる必要もあることからご相談させていただければ製造受託も可能です。お問い合わせなどからご連絡ください。
高架ベース
MDFタイプ




一番基本となるベースです。最初に製作を始めたものがこのタイプになります。MDFの三枚構成になっており、表にはユニトラックのズレ止めとなる凸が出ています。軽量化のために大きく肉抜きをしてあり、大量の高架線を作れるだけの資材を用意しても持ち運びが容易です。
左右の壁は軽量化のためと、収納性のために作りませんでした。また、車両を楽しむ目的からは走っているときに足回りが見えるのも地味な利点です。
3Dプリントタイプ


最近はMDFタイプに加えて3Dプリントで防音壁一体タイプのものも製作しています。おおよそNゲージの市販品のようなイメージのもので、直線やカーブを製作しています。くぼみにユニトラックを置くだけで敷設できるため、運用も簡単です。
橋脚



橋脚は基本的に全て3Dプリントで製作しています。勾配は20‰固定として傾きを作っています。カーブでも勾配を作ることができます。
一般タイプのほか、門型にして階層構造を作れるようにしたものもあります。建築限界が少しギリギリなので事前に車両の通過確認は入念に行っています。
大橋梁

3DプリントによるRCトラス橋です。基準レールである246mm 4本分となる984mmスパンの大橋梁です。プリンターのサイズ的に分割でプリントする必要があったので、ついでにと分解組み立てができるような構造としてみました。実用強度を持ちながらもコンパクトに収納可能なため、お座敷運転でも非常に運用しやすいです。