DPA01基板取説
そのため,音質に関しては徹底していないため,そんなに期待する程のものではありませんが, 簡単なPC用程度などであれば十分実用できるものとなっています.
また,今回は表面実装部品は利用しなかったため,初心者の人でも作りやすくなっています. D級アンプってなんぞや,という人は是非遊んでみてください.
外観
表
裏
回路図
部品表
基板一枚分(ステレオ分)の部品一覧です。部品番号 | 部品 | 数 | 入手先 |
TR1,2,101,102,105,106, 201,202,205,206 |
NPNトランジスタ 2SC1815 |
10 | 秋月とか |
TR3,4,103,104,107, 203,204,207 |
PNPトランジスタ 2SA1015 |
8 | 秋月とか |
TR108,208 |
NPNパワートランジスタ 2SC2120 本当は他の高速スイッチング用のほうがいい |
2 | 秋月とか |
TR109,209 |
PNPパワートランジスタ 2SA950 本当は他の高速スイッチング用のほうがいい |
2 | 秋月とか |
VR1 |
9mm各二連ボリューム 20KΩ |
1 | マルツ,bispa |
R6,104,106,204,206,LED用 | 抵抗 1KΩ 1/8W以上 | 6 | 秋月とか |
R1 |
抵抗 2.2KΩ 1/8W以上 |
3 |
秋月とか |
R2,7 | 抵抗 4.7KΩ 1/8W以上 | 2 | 秋月とか |
R R4 |
抵抗 10KΩ 1/8W以上 |
1 |
秋月とか |
R3,101,103,201,203 | 抵抗 47KΩ 1/8W以上 | 5 | 秋月とか |
R105,205 | 抵抗 100KΩ 1/8W以上 | 2 | 秋月とか |
R102,202 |
半固定抵抗 10KΩ |
2 | 千石・マルツ |
C1 | フィルムコンデンサ 100pF | 1 | 千石とか |
C2 | フィルムコンデンサ 2200pF | 1 | 千石とか |
C103,203 |
フィルムコンデンサ 0.22uF PanasonicのECQVなど.bispaのLMFSCなどでも. |
2 | 三栄・bispa・マルツ |
C102,C202 |
フィルムコンデンサ 1uF PanasonicのECQVなど.bispaのLMFSCなどでも. |
2 | 三栄・bispa・マルツ |
C101,C201 |
電界コンデンサ 10uF 入力カップリング用.容量はこれ以上を推奨. |
2 | 千石・三栄・bispa・マルツ |
C4,105,205 |
電界コンデンサ 100uF 直径5mm程度まで.入りきら無いなら47uFとかでも可 |
3 |
千石・三栄・bispa・マルツ |
C104,106,204,206 |
電界コンデンサ 470uF〜1000uF 直径10.5mmのものまで. うち二個は出力カップリング用. |
4 | 千石・三栄・bispa・マルツ |
L102,202 |
パワーインダクタ 47uH 直径7mm程度まで. RTP8010-470Mがオススメ |
2 | マルツ |
L101,201 |
パワーインダクタ 68uH 直径7mm程度まで. RTP8010-680Mがオススメ |
2 | マルツ |
D1,102,103,202,203 |
ショットキーバリアダイオード 耐電流が1A程度の小型のもの |
5 | 秋月・千石・マルツ |
D101,201 |
小信号用ダイオード いわゆる普通のダイオード |
2 | 秋月・千石・マルツ |
電源LED | 3mmLEDならなんでも | 1 | 秋月・千石・マルツ |
F101 |
EMIフィルタ ムラタBNX002 |
1 | 秋月・マルツ |
SW1 |
電源スイッチ 2MS1-T1-B2-M7-S-E |
1 | マルツ |
CN1 |
3ピンコネクタ なくても可 JST XHやJAE IL-Gなど コネクタにした場合は,メス側や端子も買い忘れないこと |
1セット | 西川・千石・マルツ |
CN2 |
電源コネクタ 2DC0005D100 類似品でも可 |
1 | 秋月 |
CN101,201 |
出力端子 秋月のこれがぴったり |
2 | 秋月 |
出力端子 |
ケース外側の端子 秋月のこれがぴったり |
2 | 秋月 |
入力端子 |
3.5mmジャック MJ073H |
1 | マルツ |
ケース | タカチ MX2-8-10 | 1 | 千石・マルツ・SS無線 |
つまみ | ボリュームつまみ | 1 | マルツ |
ACアダプタ | 12V1A程度の,外径5.1mm内径2.1mmのもの.秋月のとか.ステレオ誌のおまけアンプのとか. | 1 | 秋月 |
タッピングネジ |
M3×6 付属のネジは多少短いので締めすぎ注意 |
4 | 付属 |
テスト端子 | おこのみで | 千石 マルツ |
抵抗の定数をいくつも間違えていました.現在のこの取説の回路図が最も正しくなっています. 部品表も合わせているつもりですが,回路図で最終確認をお願いします.
・このアンプはそもそもそんなに音質を重視していないので,高級なオーディオパーツを利用する必要は特にありません.
・コンデンサは電源電圧(12V)以上の耐圧なら問題ありません.大電力化改造などする場合には24V以上にしておくといいでしょう.
・C101,201をこれ以上小さくすると,電源断時のポップノイズが更にひどくなります.
・付属ネジは短いので,舐めやすくなっています.注意.
・タカチのケースにな納める場合は,基板上14mm程度までの部品を使うようにしてください.
制作上の注意点
・ 部品面でのジャンパが4箇所必要です.シルクに書かれていないので,忘れないように実装してください.ジャンパ位置は写真の緑色のラインです.・ 基板と入力コネクタのナットが若干干渉します.基板を削るか,入力コネクタを接着剤などで固定してしまうか,などの対策を取ってください.写真は基板を削った例.
・ LEDは写真のように空中配線してください.この時,スイッチと足が触れないように保護したほうがいいでしょう.
使用上の注意
・原理上ポップノイズが出ます.電源電圧が高いほど大きくなります.そこそこ大きいノイズが出るので,お高いスピーカなどにはつながないようにしましょう. ポップノイズを抑える改造も出来ます.詳しくは改造の項目を見てください.調整方法
電源を入れた状態で,スピーカをつながずに,テスタのマイナスを出力端子のマイナスにつなぎ,テスタのプラスをC*04とL*02の間にあて,電圧を測ります. この電圧が電源電圧のぴったり半分になるようにR*02を調整しましょう.反応が鈍いのでゆっくりゆっくり回してください.完成見本
外見
中身
フィルタが手元になかったため,スルーしてます.あと,出力端子も普通のがついてますが,L字のほうがいいです.
改造
1.ポップアップを減らすそのうち…
2.ゲインを変更する
そのうち… 本を参照のこと