RM-SH01はRM-CS03にセンサを接続するためのセンサハブユニットです。TOMIXの各種センサを無加工で接続できます。接続したセンサはRM-CS03のファームウェアであるDCC-EXが用意する自動化プログラムEXRAILを使って自動運転に利用できます。
IOデバイスとしてDCC-EXが標準対応するMCP23017を採用したため、簡単な設定のみで利用できます。
仕様
センサー接続コネクタ:14個 (ポートA0~A6、ポートB0~B6)
汎用LED:2個(ポートA7、ポートB7)
GROVEコネクタ:1個(抵抗による3.3Vへのプルアップはジャンパカットで切断可能)
デバイス:MCP23017
アドレス:初期0x20 (半田ジャンパで0x20~0x28まで設定可能)
入力電圧:3.3VデジタルIO
対応するセンサー
- TCSワンタッチ装着センサー 5558
- TCSワイドレール・スラブレール用センサー 5567
- TCSセンサーレールS70(F)(2本セット) 5559
- TCSワイドトラムセンサーレールS37-WT-SE(F)(2本セット) 5568
その他センサの接続方法
RM-SH01は非絶縁の3.3V入力のみをもつユニットです。内部で3.3Vに10lkΩでプルアップされているので、外部機器はピンをGNDに落とすスイッチ回路であれば利用可能です。ただし線路電源とは絶縁されていませんのでご注意ください。
また外部給電機能はありませんので自作センサを接続したい場合は何らかの方法でセンサに自身で給電のうえ、センサ入力へは線路電源とは絶縁した上で接続するようにしてください。参考までにTOMIXのセンサレールの回路を以下に示します。
センサ以外にも、手動操作用のスイッチを接続することも可能です。自動運転の起動・停止やポイントの切り替えなどを物理スイッチで行えるため便利です。
EXRAILでの使い方
DCC-EXの自動運転はEXRAILというスクリプトを記述して実現します。詳しくは公式ページを参照してください。EXRAILはmyAutomation.hというファイルに記述します。RM-CS03ではすでにmyAutomation.hに非常停止ボタンの動作を定義した記載があるので、そこに追記する形でスクリプトを記述する必要があります。
RM-SH01が利用するMCP23017は、DCC-EXではアドレス0x20と0x21が初期状態で自動的に割り当て済みです。仮想ピン(vpin)は164からの割当となりますので、A0が164、A1が165と続き、A7が171、B0が172、B7が179となります。
例えば線路の両端にA0とA1にセンサを接続し、その間を往復運転する例は下記のとおりです。
AUTOMATION(1, "往復")
FWD(64)
AT(164)
STOP
DELAY(5000)
REV(64)
AT(165)
STOP
DELAY(5000)
FOLLOW(1)
このような内容をmyAtudomation.hファイルに追記し、EX-Installerなどを使って書き込んでください。
注意点として、DCCであるため進行方向の前後は車両に依存します。車両を載せるときにセンサ配置と合致するようにします。