HO・16番の運転会である第1516回雪奈會に参加してきました。かねてから自分が製作している高架ユニトラックをフルに利用してもらっているのですが、今回は更に新作がいくつか導入され、レイアウトの自由度がぐんと広がりました。
雪奈會はとにかく線路容量を増やして大量の列車を走らせまくるタイプの運転会なので基本床置きかつ、レイアウト自由度を高めるためにモジュールレイアウトでもなく、基本的には生のユニトラックをそのまま使っています。
そして今回の新作はこれ!複々線幅の高架ベースです。枕木方向の補強を入れたことで複々線の内真ん中の二線分の下に橋脚を入れなくてもよくなったので高架下に地上線が設置出来るようになりました。
そしてその地上部分を覗き込んだのがこれ。大変良いですね。これで一気にレイアウトの自由度が広がったのと、日中でも暗いエリアが作れたので室内灯を組み込んだ車両をじっくり楽しむことも出来るようになりました。
そして高架駅区間は複々線幅の外にさらに複線ずつ増設をして四複線幅に。中の方の一部は線路を敷かずアドバンスの島式ホームを入れています。一大乗換駅という感じの規模になりました。
八の字のすれ違い部分は中央に配置され、良いタイミングでは上下線がそれぞれ登りつつすれ違うなんてシーンもありなかなか盛り上がりました。
だいぶ高架がうねってるように見えますが、床の不陸を拾ってしまっているのが最大の要因です。高架ベースはHOユニトラックの基準ストレートである246mmごとに作ってあって組み立てながらつくるのでこういう不陸があっても全体でガタガタしてしまうことはなくなり大きな段差はなくなる利点があるものの、不陸がひどすぎると連結器が開放されてしまう危険もあるので両刃の剣ではあります。
前に作った甲府モデルのクモヤ143。主催の雪奈さんが作ってきたマイクロエースの103系がどちらもIMONカプラーだったので連結して配給風にして遊んでみたり。運転会はこういう自分だけではできない遊びをするのも良いですね。
今回は参加者が少ないということもあり、実験的要素として立体交差しつつの8の字プランも複線分用意し、ロングランも楽しめるようにされていたのですが、個人的にはこれがほんとに楽しくて良かったです。今回の部屋ではストレート部がおよそ6m程度、20m級車両で25両分程度となって、現代の貨物列車を走らせようと思うとこの長さでも普通に小判型レイアウトを組むと半周近くを占めてしまい、ぐるぐる回ってる感が出てしまうのですが、8の字になるとそれもだいぶ薄れた印象です。
そして今のところは運営特権の夜景運転。いつみてもきれい。といいつつ自分は貨物中心で室内灯入りの車両は全然もってないので見る専門です。
そして個人的な今回のもう一つの目的が次回作になりそうな門構えタイプの橋脚です。雪奈會の高架ユニトラックは上り下りを最小限の距離にするため高架部の高さをできるだけ抑えたく、NMRAの建築限界ぎりぎりに設定していました。通常の高架ベースでは建築限界ぎりぎりに当たる部分は高架の梁部分になるので、門構えのように枕木方向の強度を出そうと思うと線路方向の梁の下に回り込む必要があって建築限界を割ってしまいます。ということでこれまで悩んできたのですが、実車の建築限界を見ていてふと「そういや一番高い部分って架線分じゃん」といまさらのように思い出し。線路方向の梁はちょうどユニトラックの外幅に設定しているので、架線部分はクリアランスを確保しつつ、横方向に強度のある門構え橋脚を作ることができました。とはいえNMRAの規格は割ってしまっていることに変わらないので、いろんな車両を通してみて確認してみたかったのでした。結論から言えば、国内のいろんなメーカでも基本的には問題がなさそうでした。海外車両についてはまだまだ検討が十分ではないのですが、ひとまずこの設計方針でも十分遊べそうなことがわかったので良しとします。
自分はこれから年末に向けて仕事が忙しくなる関係で運転会にはあんまり参加できなさそうなのですがぼちぼちいろいろ作っていきたいと思います。